Windows 11、ReFS形式のUSBドライブをデフォルトでブロックへ

MSは、従来のNTFS形式ではなく、Resilient File System(ReFS)パーティションにWindows 11をクリーンインストールできるようにする方法をテストしています。ReFSはNTFSの後継候補と見られてきましたが、MSは2027年1月のセキュリティ更新プログラム以降、ReFS形式のUSBドライブをデフォルトでブロックすることを明らかにしました。
ReFSには、パフォーマンス、セキュリティ、データ整合性の向上に加え、最大35ペタバイトのパーティションをサポートするなど、NTFSに比べて複数の利点があります。MSはすでにWindows 11のDev Driveでこのファイルシステムを採用しており、WindowsセットアップでもReFSによるフォーマットオプションをテストしています。

MS、ReFS形式のUSBドライブに対する制限を確認
MSは公式にはサポート対象外の構成と位置付けているものの、これまでWindowsではReFS形式のリムーバブルメディアを使用できました。サポート対象外だからといって必ずしも使用できないわけではありませんが、MSはセキュリティ上の理由などから、今後これらのボリュームがデフォルトでマウントされないようにする方針です。
MSによると、USBディスクなどのリムーバブルメディアでReFSを使用する構成はサポートされていません。ReFS形式のリムーバブルストレージへのアクセスを継続する必要があるユーザーは、グループポリシーまたはWindowsレジストリを使用して、デフォルトの動作を上書きする必要があります。
制限の適用開始に先立ち警告を表示
この制限は2段階で導入されます。第1段階はWindows 11の2026年10月更新プログラムで開始され、外部ReFSボリュームを監査しますが、自動的にはブロックしません。
Windowsが対象ドライブを検出すると、イベントビューアーのReFSソースにイベントID 524として警告が記録されます。また、システムトレイのリムーバブルデバイスアイコンにも通知が表示されます。
Windowsは起動するたびに対象ボリュームごとに警告を1回記録し、最大32台の外部ReFSボリュームを追跡します。
第2段階は2027年1月の月例セキュリティ更新プログラムから始まります。この時点で、監査とブロックがデフォルトで有効になります。設定されたリムーバブルメディアの条件に該当する外部ReFSボリュームは、管理者が関連ポリシーを明示的に変更しない限りマウントされません。
この制限はマウントレベルで機能します。Windowsが対象ドライブ内のファイルを削除することはありませんが、更新後にユーザーがボリュームへアクセスできなくなる可能性があります。MSは、ポリシーを適用する前に、必要なデータがサポート対象のストレージにも保存されていることを確認するよう推奨しています。
MSはWindows 11におけるReFSのサポートを拡大

MSがWindows 11でReFSの役割を拡大していることを考えると、リムーバブルストレージ上のReFSを制限するという決定は注目に値します。たとえば、Dev Drive機能では、開発者向けのワークロードをサポートするためにReFSが使用されています。
MSはReFSに複数の改良も加えています。2024年には、Windowsがネイティブブロッククローンに対応し、同じReFSボリューム上で条件を満たすコピーが既存のデータブロックを共有できるようになりました。コピーされたファイルの一方が変更された場合、ReFSは変更されたデータを別に書き込むため、それぞれのファイルの独立性が維持されます。
ReFSはNTFSより大幅に高速化できる可能性
MSのベンチマークでは、特定の条件下でReFSが大幅なパフォーマンス上の優位性を示しています。あるテストでは、Windows 11がNTFSドライブ上で10GBのファイルをコピーするのに7.964秒かかりました。同じ処理をブロッククローンが有効なReFS採用のDev Driveで実行したところ、わずか641ミリ秒で完了し、コピー時間が92%短縮されました。

MSは、2025年3月にリリースされたビルドで、WindowsのフォーマットオプションとしてReFSもテストしました。WindowsセットアップにReFSが表示されたものの、この形式へのインストールを試みるとエラーが発生して失敗しました。それでも、オプションとして表示されたことは、MSがReFSのより幅広い活用を検討していることを示しています。
ReFSが最終的にWindowsのデフォルトファイルシステムとしてNTFSに取って代わるかどうかは、依然として不明です。MSは、汎用オプションとしてNTFSを引き続き使用しながら、高負荷なワークロード向けにReFSを限定して提供する可能性もあります。
Windows 11によるReFS形式USBドライブのブロックを防ぐ方法
ReFS形式の外付けドライブまたはUSBドライブを使用しているユーザーは、ドライブをNTFSで再フォーマットするか、該当するWindowsポリシーを変更できます。
ポリシー設定の名称はRefsRemovableDeviceMountPolicyです。グループポリシーでこの設定を構成することで、2027年1月に制限の適用が始まった後も、WindowsによるReFS形式USBドライブのブロックを防ぐことができます。
ローカルレジストリでも、同じ名前のDWORD値として設定できます。また、MSはグループポリシー設定用のこのDWORDについて、HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Policies配下に作成する方法を案内しています。
リムーバブルReFSメディアは引き続きサポート対象外であるため、MSは外付けドライブでReFSを使用することを推奨していません。ただし、正式にサポートを追加するのではなく、こうしたドライブをデフォルトでブロックする方針を選んだ理由については説明していません。

